真先生のヘレナ・パフォヴィックカップレポート(2003.12.02〜05)




 今回、岡崎はセルビア・モンテネグロという国に初めて行かせて頂きました。ベオグラードと聞いて、旧ユーゴスラビアの首都だし良い所なのでは、と胸を膨らませていたのですが....率直に言ってちょっと期待外れでした。

 まずはホテル。これまで遠征した国々の中で過去最悪と言っても過言ではないでしょう(ロシアを超えてしまいました >_<")。特に困ったのがお風呂。お湯が出ない時間帯の方が長いのです。それも日ごと部屋ごとに違うので非常に予定を立てにくい!練習や試合が終わってからシャワーを浴びる事ができなかった子供達もいたようです。可哀想に。

 そして食事。岡崎は好き嫌いがなく何でも食べるので大概現地のもので平気なんですが、それでもちょっと飽きたかな!? 子供達はいつも代わり映えのしない冷めた料理にうんざりしている様子でした。ホテルの近所にマクドナルドがあってそっちの方がイケたので結構みんなで通い詰めていました。それも侘びしい。

 試合の運営についても。日本チームは5つのカテゴリーにエントリーがあった為本番までに間がある選手が多く、練習時間を確保できるよう前もってお願いしてあったのですが、可能かどうかの返事がギリギリにならないと分からない状況で(例えば翌朝6時からの練習にも関わらず前日の夜にならないと返事がもらえない)選手は待ってるだけでヘトヘト。我々コーチ陣もイライラが募りました。

 そして輸送。シャトルバスの本数が少ないのはまぁ目を瞑るとしても、決められた時間に来ない!遅れても許さないのに全くもって来ない!!幸運にも(?!)流しのタクシーがたくさんいたのでそちらのお世話になる事が多かったです。でも日本人だと分かってるからぼったくるぼったくる!!一番最初に相場を知らないで乗った奴なんか4倍くらい吹っ掛けてきましたよ。でも日本の感覚だと全然高くないので(ぼられても800円位)「ま、いっか」ってなっちゃうんですよね。それが日本人のいけないところなんですけど。でもやっぱり悔しいから相場が分かってからは良心的なタクシーしか乗らないようにしました。それにしても、どこにでも悪いヤツっているもんだなぁ。

 試合そのものの内容については、あまり多く語る事もないですね。とにかく一言、チビは日本人が上手い!!ジャンプだけに限らずスケートそのものが安定してるように感じました。外国人もべた褒め。「なにか日本固有の秘技でもあるのか?」と尋ねられた程でした。以前ですと日本の謙虚・謙遜が美徳とされる国民性のせいかどうしても自己表現が苦手という所があり、第二点の部分で他の外国人に遅れをとっていましたが、現在の子たちは気後れしたりする事が全くなく表現力も豊かなので、その子達がシニアに上がった頃世界とどう渡り合っているのか非常に興味深いです。事実、今現在シニアで世界と互角に争っている選手達もいますしね。

 以上、簡単かついい加減ではありますがこれにてレポート終了させて頂きます。お粗末様でした。