管理人兼応援団長の西日本選手権観戦記
2001年11月4日(日)
選手権男子フリー演技
於:滋賀県立アイスアリーナ
これは管理人兼応援団長さぬきぃが
生まれてはじめてのフィギュアスケート観戦で思った
率直な感想文です。
素晴らしい秋晴れの下、岡崎選手を見ようと管理人さぬきぃは大阪市の自宅から滋賀県立アイスアリーナに出かけた。乗り継ぎがスムーズであっという間に最寄り駅のJR瀬田駅についた。ところがそこには若い男女がわんさかいるので、「おおフィギュアスケートファンってこんなにいるのかあ」と一瞬びっくりしたが、そんなことはあるはずもなく、実はアイスアリーナの近くに龍谷大学があり、その学祭でいっぱい人集まっていることが判明(がくっ)。
バスに乗ってアイスアリーナに。アイスアリーナのサイト(←たまには更新しなさい)ではバスで10分と書いてあるがなかなかつかない。しかもバスがどんどん山の中に上がっていくので不安に。するとなんと龍谷大学のキャンパスに到着。学祭で車が並び渋滞である。しかも学生服を着た学生さんが10メートルおきに立っておりそいつらににバスが止められる。学生がバスを止めるなよっ(急いでいるのにとちょっと怒る私。)。しかも今日は学祭で龍大で降りる人だけバス代がタダというすごいことになっていた。龍大以外で降りる人は通常料金。当然その次のアイスアリーナで降りる私は200円である。どうせなら全部タダにしてくれ〜と思っているとここでバスはやおらUターンし、なんと元来た道を戻っていく。おいおい大丈夫かと思ったら、また山をのぼっていく。ひえーいったいアイスアリーナはどこなんじゃいと思ったら、下に龍谷大学のグラウンドが見え、そのさらに山手に突然近代的な建物が。おお、これがアイスアリーナ!しかし、なんちゅー山の中の不便なところにあるのじゃ〜。しかし無事到着。
ちなみにさぬきいはフィギュアの試合を生で見るのは生まれて初めてである。さらにアイスアリーナに足を運んだのは小学2年以来(これはホント)15年ぶり(ウソ)である。実はその時氷で手首を強打してむっちゃ腫れてしまい、それ以来行っていないのである(恥)。こんなワタクシが管理人をやっているとは真・・・いや誠に申し訳ない。
とはいうもののさぬきぃはスポーツ好きでフィギュアスケートのテレビ中継は欠かさず見ており、初の観戦にとてもわくわくしていた。「愛のアランフェス」も「銀のロマンティック・・・わはは」(マンガ)も読んだしなあ。エントランスを入るといきなり臨時の花屋さんとフィギュアスケート用品屋?さん(コスチュームとか)が出ていた。花屋さんは例のリンクに投げ込む用なのねと感動して見ていたが、西日本選手権に来てコスチュームを買う人がいるとは思えないのだが・・・ううむ・・・素人にはわからん何かがあるのか。
競技開始予定時間から数分過ぎていたのであわてて2階の観客席へ。階段を上ると一人のやたらさわやかな青年(←言い方がおばはんぽい)がアップをしていた。な、な、なんとそれはなんと岡崎選手であった。なんという運命的出会いであろう(こっちが一方的に思っているだけだが)。今日は人知れず見るだけのつもりだったが、持ち前のミーハー心がつい出てしまい「岡崎さん」と声をかけてしまったのであった。そして「あの〜初めましてさぬきぃです。」と名乗ってしまった。ちなみに管理人は岡崎選手のお母様とメル友(こちらもお会いしたことない)で、それをきっかけに「岡崎選手ほどの選手にホームページがないのはおかしい!!!」勝手に作ったのである。だからもちろん今日は岡崎選手と初対面なのである。男前に会うのを楽しみにしていたのだが、テレビで見るより数段男前である。しかもさわやか度500%(数字に意味なし)。これほどジャージが似合う男の子がいるでしょうか?(反語)気分は女子高生である。岡崎選手は笑顔で応じてくれたのだが、さぬきぃは自分から声をかけたにもかかわらずあまりのかっちょよさにキンチョーしてあがりまくる。「き、今日は初めて見に来たんですよ・・・はははは・・・あわわわ」と意味不明の発言をしてしまった。しかし岡崎選手は親切に「ちょうど今からはじまるところですよ」とまるで会場整理のバイトのにーちゃんのように親切に言ってくださるのであった。あまりのラッキーさに動揺しつつ席に着いた。しかしめがねをはずしてあいさつするのを忘れてしまった(えーん)。さらにあとでよくよく考えるとこの時は写真をとる絶好のチャンスだったのだが・・・でも、試合の直前だし余計なことしなくてよかったと自分に言い聞かせる私。
観客は西日本ということで、ご家族やお友達中心。相撲で言えば幕下中位くらいの入り(管理人はお相撲ファンなのだ)という感じで予想通り。会場も新しくてきれいでとっても見やすかった。管理人は一応ビデオカメラを持っていったので有識者(=岡崎ママ様)のご指示通り隅のほうの上の席に座る。そして第一滑走の選手で撮影の練習〜(ごめんなさい)。
しかし気になる人物が1人。めがねをかけた小学生の男の子が一人で座っていたのだが試合中ずーっと頭を足の間にはさむほどゲームボーイアドバンスに没頭していた。たぶんフィギュアやってる子か関係者のお子さんだと思うのであるが・・・ナゾ。その子以外?は熱心にビデオを撮ったり、声援を送ったりとアットホームな会場であった。まあ、フィギュアスケートは競技人口が少ないので、お互いが知り合いなのだろう。
岡崎選手まで試合を満喫。各選手それぞれコスチュームや演技内容を音楽にあわせて工夫しているなあと感心。やっぱりテレビで見るよりスピード感があり、リンクが狭く感じる。テレビカメラは選手だけを追うからそのすごさがいまいちよくわからんのである。というわけで生観戦をおすすめします!でも氷のまわりなのでやっぱり寒い。どうも寒いらしいということを予習していたさぬきぃはユニクロのフリースブランケットを期間限定で安くなっていた時にすかさず購入(←さすが主婦)して持っていったのだがそれがとっても役に立った。だが見ている間にどんどん足元が冷えてきて、さらに用意していたタイツをトイレではいて冷え対策。初心者なのに素晴らしいと自画自賛!
演技は素人目に見ても各選手が自分の個性を出そうと工夫し、一生懸命演技しているのがわかって素晴らしいと思った。4分半というのはものすごいエネルギーを使うらしくエネルギー切れしている人も。でも、みんながんばっていて感動。
しかし音楽は岡崎選手や中庭選手以外はみんなちょっと考えなおさんとイカンと思う(さぬきぃは音楽にウルサイのである)。これは大昔から思っていることなのだが、フィギュアスケートは滑りはじめに見る人をばーんとひきつけ、中盤はスローパート、そして最後に盛り上げてラストスパートって3つに大きく分かれるのが基本だと思うのだが、その3つの部分が3つの曲を単につなぎあわせただけという感じの人が多いのだ。またエンディングも曲だけ聞いていたら唐突に終わっていたり、演技の終わりと曲の終わりがずれてしまったり(これは演技の問題か?)している人が多く、とても残念に思った。でも、有力な選手しか音楽をそこまできっちりすることに手が回らない環境にあるんだろうなあ。
そして最終グループの練習がはじまり(すごい写真でしゅまん・・・)、お待ちかね岡崎選手が登場。Vネック半袖の黒いTシャツに、黒いパンツのいたってシンプルな衣装である。さぬきぃ個人的にフィギュアはシンプルな衣装にすべきだと思っているのでにんまり(ウレシイ)。お尻がステキ!あのコスチュームはプロポーションに自信がないと着られないと思います。しかしなんかドキドキしてきた。一昨日のSPはあまりいい出来ではなかったらしいが大丈夫なのかっ。グループ5人の中では素人目に見てもジャンプは高く抜群の安定感である。でも何回かコーチのところに確認?に行っているようだった。調子がいいのか悪いのか?
心配しているうちに岡崎選手が2番目に登場。ドキドキしながらもお母様にビデオを送ろうと、撮影に専念する。しかし滑り出した瞬間なぜかドキドキが安心感に変わった。それまでの選手と全然違う(すんません・・・)。とっても安心して見ていられる演技だったのである。ジャンプの技術的なことはわからんが高くて安定感抜群だった。そしてすごいと思ったのが細かいきれいなステップときれいなスピン。ビデオをうつしながらうっとり。ホントにステキでした。それに管理人が他の選手に問題提起している音楽が演技内容にぴたっと決まり、つなぎ方もかっちょよく素晴らしかった。今の時期にSPの曲を変えたというのを心配していたのだが、やはりスケーターにとって音楽って重要なのであると再確認。
しかし中盤でジャンプが両足着地したり、抜けて(専門用語知らん)しまったところもあり、ちょっとジャンプが不十分という感じで完璧というわけではなかったです。本人も大満足という感じではなかったように見受けられました。でも今完璧だったらそれはそれで気持ち悪い?ので、いろいろ修正して、NHK杯と全日本で完璧にしてもらいましょう!得点はそれなりにまあまあという感じ。
(えー他の方の話によると両足着地したのは4回転だそうです。ビギナーにはわからんかった・・・。)
で、感動しつつビデオを撮っていた管理人の体に変化が。撮っている時は夢中で気づかなかったのだが、あまりにも左右に移動するスピードが早いので、車酔いのような状態になっていたのである〜。ゲロゲロ。そのため次の中庭選手も撮ろうと思っていたのだが断念。全日本の時はビデオ撮らずに観戦に専念するぞ〜。
で、中庭選手であるが、長身と甘いマスクとサラサラの茶髪に王子様風というか昔のGS風(紺のベルベットのように見える生地のぴったりした上下に白いタイ)のシンプルなコスチュームがとってもよく似合い、こりゃもてるはずだわあと思った。演技も荒削りだが(エラそうにすみません)むっちゃダイナミックでジャンプにかなり迫力があった。前半ジャンプ(4回転?)で思いっきり転倒していたので、岡崎選手の勝ちだと思ったのだが、点数を見たら中庭選手の方に技術点、芸術点とも高い点をつけている審判も何人かおりドキドキ。確かにあとから考えると中庭選手のほうが果敢にジャンプした印象が強かった。岡崎選手はジャンプをミスした後ちょっともたついたような感じがあったので、そこも減点対象になったのかな。彼の言うようにスキをみせてはいけない競技なのだ。
そして最後の滑走者はSPを終わって首位の須嵜選手。緊張している様子で、残念でした。たぶん実力が発揮できなかったのではないかと思う。2日間(のべ3日間)緊張感を持続して最高の状態で演技するのは難しいのだあ。
これで男子シングルの演技は終了。するとフェンスの一ヶ所がぱかっと開き、青いポリバケツを持ち長靴をはいたひとたちが10人ほどわらわらと登場。エッジでけずられたところを手で修復していた。製氷機も出てきていたが、今の時代に最新のリンクで手作業とは。大会って本当にいろんな人の支えがあってできるんだなあと感心したのであった。そういうところが見られるのも生観戦ならではでよかったと思う。
まあ、SPで中庭選手が4位だったので、岡崎選手の優勝は間違いないだろうと確信し、会場を後にした。家に帰って結果を確認したら、フリーは岡崎選手が1位で岡崎選手、選手権優勝!おめでとうございます!正直言って岡崎選手と中庭選手が西日本では群を抜いている感じでした。SPはよっぽど失敗(・・・すみましぇん)したんでしょうね。本当によかったです。それに今日は管理人が若くてかわいい女の子でないと知ったショック?を感じさせることなく滑ってくれたので、ああよかったと思いました!?
初のフィギュアスケート観戦はとっても楽しかった。テレビで見てるのと違い淡々と競技がすすむ(これはお相撲と似ているなあ)ので、あれよあれよという間に終わってしまった。時間の関係で男子シングルしか見られなかったのが残念。今度はテレビでNHK杯、そして全日本選手権は見にいくぞ〜。全日本は近所なのでママチャリで出勤するのだ!と決意を新たにしたのであった。
追記(2001.12.26)
この時の管理人はフィギュアスケートはわりとよく見ていましたが、転倒したとかジャンプがシングルになってしまったくらいしか認識できない程度でした。この日は初観戦でしたし「日本のトップの滑りってこうなのかあ」と感心しながら見るのが精一杯でした。
その後競技のことを猛勉強(?)しました。それでわかったことですが、今思えばこの時の岡崎選手の演技の出来は相当よかったです。今更ながらですが、みなさまにご報告し、岡崎選手におわびしておきます。とてもいい状態の演技を生で見ることができて、本当によかったです。岡崎選手ありがとうございました。
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